skylts〓ndag

月 旧暦 10月10日 先勝 丙午 九紫火星 Oskar Osslan V49 24037日目

今日から12月であるが、昨日の日曜日は skyltsöndag であった。町の広場などにクリスマスの用意の市場がたくさん出て、買ひ物客の人々で賑はふ日曜日である。skyltsöndag は暦として設けられてゐる日ではないので、手帳にもその様な表記は無いが、人々の暮らしの中では、この季節の歳時記として欠かせない、割と大事な日である。昨日は第1アドベントでもあった。アドベントはクリスマス前の4回の日曜日と云ふ風に暦で決められてゐて、教会へ行けば特別に礼拝がある。では、skyltsöndag と第1アドベントは例年同じ日曜日であるのかと言ふと、どうもさうでも無ささうな気がする。もしかすると、11月の最後の日曜日を skyltsöndag と言ひ、今年はそれが第1アドベントと重なっただけかもしれない。毎年忙しかったのでそんなことを思ってみたことも無かった。skylt は sign[-board] の意味、söndag は Sunday であるので、skyltsöndag は「看板を掲げた日曜日」みたいな意味になる。何の看板かと言ふと、むろんクリスマスである。話は飛ぶが、世界の大富豪ロスチャイルド家はドイツ語風に読むとロートシルトと読むらしい。その先祖を遡ると、フランクフルトで金融業を営む家業であったとか。当時、金貸し業者は戸口に赤い(ロート)標識(シルト)をぶら下げたらしい。それでそれをそのまま姓にしたとのことである(池内紀著 「富の王国 ロスチャイルド」にそんなことが書いてありました)。ドイツ語のシルトが、多分スウェーデン語の skylt である。