新聞の電子版

日 旧暦 10月9日 赤口 乙巳 一白水星 Andreas Anders 1 i advent V48 24036日目

新聞の電子版には、2種類の読み方がある。計算機上にウエブブラウザを開いて、その上で読む読み方と、タブレットなどの紙面アプリを通じて読む読み方とである。最初のうちはもっぱら紙面アプリを使って読んでゐた。何しろ、通常の新聞紙が縮小されて、見出しも配列もそのままタブレットに収まった感じがあり、まさに新聞を読んでゐると云ふ実感があったからだ。小さい字は拡大して読めば良いのだし、紙面広告も本当の新聞紙を読む時の臨場感がある。しかし、時が経つうちに次第にウエブ上だけで読む様になった。ニュース速報などはウエブ上で読む方が断然情報が速いし、検索も便利である。アクセスランキングもあるので、話題性の大きい記事を見逃すことも少ない。ダウンロードで待たされない。これらのことから、慣れて来るとウエブ上で読む方が使い易いと感じる様になった。小学生の頃社会の授業で、ラジオと新聞とを比較して、それぞれの長所短所を話し合った記憶があるが、僕は、速報性の面で新聞は永遠に不利だと思ってゐた。それから半世紀も経ってみると、新聞は電子版と云ふ技術の登場を得て、速報性もラジオに比べ遜色のないものになった。これは子供時代の僕には全く予想できなかったことである。僕は、自分の経験から、紙面アプリを通じて読む読み方は、これからの時代には次第に廃れて行くのではないかと、漠然と想像してゐる。しかし、この予想も当たらないかもしれない。