2033年問題

金 旧暦 10月7日 仏滅 癸卯 三碧木星 Malte V48 24034日目

有名な方であるのに、どんな業績を残した人かを全然知らない人がたくさんある。生存中にノーベル賞文化勲章を受けた人ならばマスコミが騒ぐから、僕らにもそれとなく業績が分かるが、世の中には大きな仕事をしながら控へ目に生きる人もあって、訃報が新聞記事になってから、その様な方も居られたのかと、初めて知ることもある。ひと月ほど前にお亡くなりになった岡田芳朗氏のことも、僕は全然知らずにゐた。ネットで暦のことを調べるうちにこの方のお名前が出て来て、二ヶ月と少し前の9月9日付の日本経済新聞に「暦に詰まった先人の知恵」と云ふ記事を寄せられてゐることも分かった。僕は電子版で日経を読むが、その日の記事は見過ごしてゐた。しかし、過去の記事でも読めるところが電子版のありがたいところである。その記事の中には「2033年問題」についても触れられてゐた。暦によく表記される「大安」とか「仏滅」とかの六曜は旧暦に基づいて決められるが、その旧暦(天保暦)によると、2033年には閏月になりうる月が多く出現して、六曜の割り当てができなくなると書かれてゐた。しかも国立天文台では旧暦に関与しないから民間が考へないといけない問題であると言ふ。閏月になりうる月がたくさんあったとしても、もし、「2033年はこの月とこの月を閏月とする」と誰かがあらかじめ宣言してしまへば、それから先はまた混乱がないのであれば、誰かにその様なことを決めてもらひたいと思ふ。2033年を機に、旧暦を一切廃止しませうと云ふ方向には持って行かないで欲しいと願ふものである。