ソドムを滅ぼした「天の火」の正体

2021-09-24 (金)(令和3年辛丑)<旧暦 8 月 18 日> (先勝 乙亥 一白水星) Gerhard Gert 第 38 週 第 26522 日

 

22日の朝日新聞デジタルに、「「天の火」で滅亡した都市ソドムか?」と云ふ記事があった。旧約聖書には、ソドムの町が天の火で滅んだと云ふ記事がある。その町にはアブラハムの甥ロトが住んでゐた。ソドムの町の乱れようがあまりにもひどかったものだから、それを滅ぼすために、神の使ひが旅人の姿で現地を訪れた。旅人はロトとその家族に「逃げよ」と促す。ただし、「うしろを振り向いてはいけない」とも言った。ロトと家族は直ちに山に向かって逃げたが、ロトの妻は後ろを見てしまふ。町は雷光と硫黄の雨の中で燃えてゐた。たちまち彼女は塩の柱と化した。この物語は、イザナギが亡くなった妻イザナミに会ひたくて黄泉の国に行ったと云ふ話の中で、イザナミを連れてこの世に戻ろうとしたその時、イザナミから「私を見てはダメよ」と言はれたのに見てしまった話を思ひ出させる。話がそれたが、ソドムの町を滅ぼした天の火は、実は大きな隕石が落ちて来て空中爆発したのではないかと、科学者たちが発表したとのことである。その出来事が長年にわたって、人々の口述によって伝承され、旧約聖書に取り込まれた可能性があるとのことである。ちょっと興奮するニュースだと思った。日本の古事記にも、昔火山の大爆発があった後の様子を彷彿とさせるエピソードが散見されると云ふ指摘を何かの本で読んだことがある。隕石の落下にせよ、火山爆発にせよ、津波襲来にせよ、もし大災害が起きれば、善人も悪人も皆一様に滅ぼされてしまふ。

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散歩の途中の公園で