大飯発電所の差し止め判決

金 旧暦 4月25日 仏滅 甲午 七赤金星 Desideria Desirée V21 23844日目

大飯原子力発電所3、4号機の再起動差し止めの判決が出た。今年はエルニーニョで冷夏になるらしいから、原発なしでも需給はなんとかなるのかもしれないが、このままでは日本の将来は心配である。各個人が電気を節約しようと努力するのは好ましいことであるが、それとは別に社会としては、いざと言ふ時には、いくらでも電気が供給できる体勢でなければ文明国とは言へない。百年の計はともかく、二十年の計では原子力は我が国の不可欠電源であると僕は思ふ。原子力の安全性が確認されれば、といふ表現を良く耳にするが、どのように安全であるのかは説明されることが無い。津波の防壁を何メートルにするとか、建屋下の活断層の有無を論ずるとか、格納容器にフィルターを設けるとか、色々あるのかもしれないが、いずれもどこか議論の焦点がぼけてゐる気がする。もっと現場的な感覚で議論すべきではないだらうか。僕の質問はただひとつである。起動変圧器、予備変圧器などの外部電源が全て喪失して、しかも頼みのディーゼル発電機さへも使用できない状況に陥った時、あなたならどうしますかと言ふ問ひである。発電所がその場合の対策はかう考へますと言ふ明快な答えを持ってゐて、それが合理性を持つものであるなら、もうそれだけで再稼働を認めるべきではないかと僕は内心で思ってゐる。