食品の農薬混入事件

金 旧暦 1月22日 仏滅 癸亥 六白金星 Hilding V8 23753日目

もうひと月ほども経つだらうか、日本でピザなどの食品に農薬が混ざって出回り、犯人が特定されて逮捕されるといふ事件があった。他ならぬ日本でああいふ事件が起きたことはやはり僕にはショックであった。その食品製造会社の社長なども引責辞任した。騒ぎが大きくなったことを見れば、会社の体質や管理体制に問題があったのかも知れないが、そもそも故意に製品に農薬を混ぜる様な人間が社会の中で普通に暮らしてゐること自体が恐ろしい。これはひとつの会社の社員教育を徹底させれば防げる様な問題ではないと思ふ。ひとつの犯罪の陰に、似た様なことを仕出かしかねない危険な人間が十倍は居ると思はねばならない。さういふ人間をどうやって見つけて未然に防ぐことができるのだらうか。被害に遭ったのは警戒しなかったものの方が悪い、といふ論理をどこまでも押し付けられては、住み良い国と言へなくなると思ふ。昔は語り草として伝えられる様な規模の大きい事件でも、現代ではすぐに忘れ去られて行く。