選挙

日 旧暦 8月12日 先勝 壬申 四緑木星 Fredrika 16e.tref. Val till riksdagen V37 22503日目

選挙の日である。日本から見たスウェーデンといえば、高福祉高負担の国と思われていて、それはそれで決して間違いでは無いけれども、ここに住んだ23年の間にも、様子は随分と変って来ている。どう変ったのかと聞かれても上手に答えられないが、一口で言えば、福祉よりも経済に重みが移ったような感じと言ったら良いだろうか。どんなにすぐれた福祉政策もお金があってこそ実現できるものである。それは良く言えばグローバル化とも言えるが、ある意味でスウェーデンらしさからの後退という気もする。さて、今日の選挙の結果は、これから先のスウェーデンの行方を占うものである。僕らにも一部の選挙権があるので、投票に出かけてみた。散歩にも良い日和であったが、選挙の会場には列が出来ていた。国のレベル(黄色の投票用紙)、県のレベル(青色の投票用紙)、町のレベル(白の投票用紙)で投票する。僕ら外国人は、県のレベルと町のレベルに限って、投票権が与えられている。投票用紙にはあらかじめ政党の名前が印刷されているので、自分の投票したい政党の用紙を取って、与えられた封筒に入れて投票する。封筒には小窓があって、入れられた投票用紙の色が間違っていないか分かるようになっている。投票箱に入れるのは係りの人で、その時に身分証明書を提示する。投票は厳正そのものであった。