リヒャルト・シュトラウスの演奏会

木 旧暦 10月13日 仏滅 己酉 六白金星 Barbara Barbro V49 24040日目

スウェーデンでは国会で予算がうまく決められない状況になって、9月に議会選挙があったばかりであるが、Extra選挙を3月22日にやることになった。どうも日本の衆議院の解散に近いらしく、どこか日本のやり方と似てゐる気もするが、再選挙が3ヶ月以上も先で良いのかなとも思った。いづれにしても国会のレベルの選挙であるので僕ら移民者には関係無い。ところで今日は夕方隣町まで音楽会へ出かけて来た。いつもは室内楽ばかりを聞きに行くのであるが、今日は大きなホールで、リヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」を聞いた。オーケストラは大編成でものすごい迫力があった。指揮者の Marc Soustrot は当初予定されてゐた Michael Francis の代理でタクトを振ったが、全身をフルに使って壮大な交響詩を指揮し、圧巻であった。 ノルショッピングオーケストラだけでは人数が足りないので、オーレブロからスウェーデン室内管弦楽団のメンバーも加はっての大編成であった。広いステージは演奏者の席で舞台の裾まで一杯になり、指揮者の出退場の花道さへ確保できないほどであった。このオーケストラのビオラ演奏者には日本人の赤井奈々子さんがゐる。遠目からでもよくわかった。そのご主人 Martin Rosell もトロンボーンの奏者で、これまで長くオーケストラの中心的な役割を果たして来られたのであるが、諸事情で、今日の演奏を最後に退団されると言ふ。その記念の演奏会であった。ご本人は感慨深いものがおありであったらうと推察するが、実に素晴らしい演奏会であった。