トイレのブラシ

日 旧暦 9月22日 赤口 丁巳 四緑木星 Vendela 22e. tref. Fars dag V45 22188日目

スウェーデンのホテルには必ずあって、日本のホテルにはきっと無いもの。それはトイレのブラシである。トイレを使った後に簡単にブラシをかけるような習慣が身についてしまうと、ホテル滞在中でもあれが無いと落ち着かない。ところが日本のホテルには置かれていないので、僕などはやや困る。トイレに限らず、お掃除とは、本来まとめてやるものではなく、その都度、当事者が汚さないようにするものでないかと思う。宿泊のお客様に自ら掃除をさせるようなことがあってはならないという気遣いから置かれていないのかもしれないが、あれは一連の過程の最後の段階での必需品である、という考え方もあるから、日本のホテルでも、どのホテルに泊まっても、各部屋に常備されているのが当たり前、の国になって欲しい。念のために言えば、僕はトイレのブラシを製造する会社の回し者ではない。「お客様は神様です」というような、日本に固有の、卑屈で過剰なサービス精神が、心得違いの人間を大量に生み出すことになるなら、それは社会のためにならないと思うのである。