男と女の間

土 旧暦 8月1日 友引 丁卯 九紫火星 Fredrika Judiskt nyår V38 22138日目

男と女の間に友情が成立するか、という問いかけに対して、若いころは否定的であった。友情というものはふたつの魂の深いところでの交流をさすものであるから、相手と日常的な話ができる程度の関係であるからと言って安易にこれが友情である、と思いたくない。男の魂と女の魂との間に深い交わりが芽生えれば、やがてそれは、なんかこう、くちゃくちゃの関係になってしまうような気がして、くわばら、くわばら、やっぱり友情は育たないと思うのである。ちょっと距離を置いて、届かないけれど、一方通行で仰ぐように憧れる。男と女の関係はたいていの場合、そこで終わる。が、老境に入ると、やや考え方が変わって来て、男女間の友情も成立することもあるかもしれないと思うようになった。それが進歩であるのか後退であるのかは分からない。ある意味で、男としての自分を放棄すること、もしくは相手を女として認めないことという、かなり厳しい別の面を代償としてしか成立しないことだからである。