エレベータに乗る時は

月 旧暦10月10日 先勝 丁巳 七赤金星 Elisabet, Lisbet V47 21468日目

日本に来て何日かになるが、毎日の暮らしの中でスウェーデンにいる時とは違うことのひとつに思い当たった。それはスウェーデンの地方に住んでいる時はエレベータに乗る日が殆ど無いのに、日本に来るとエレベータに乗らない日が無い、という違いである。近年、日本では、エレベータ、エスカレータ、自動ドアなどで事故が頻発していて、安全が見直されている。大都会にこんなに人が集まって、こんなに高い頻度で機械を利用すれば事故も起こるかもわからないとも思う。エレベータに乗る時に無意識のうちに心がけていることがある。自分が箱の中に入ったら、まずドアを開にするボタンを押す。そして他に乗って来る人がいないかを確かめる。誰も来ないことを確かめてから行先階のボタンを押す。最後に早くドアが閉まるように閉のボタンを押す。この三つのボタンを押す順序は僕にとっては意外に重要であるのだが、人によっては、状況を問わず、まず行先階のボタンを押す人もいる。いきなり閉で始める人もいる。自己中心型の人々である。もっと自己中心型の人もいる。エレベータを待つ時に何度も呼び出しのボタンを押す人である。機械は一度言われれば命令が分かる。分かりました、ということを示す為にランプが点灯するのである。ところがランプが点灯しているのにこれでもかこれでもかとボタンを押す人がいる。何度も押せば機械は早くしてくれるだろうとでも思っているのであろうか。ああいう人達のために、押せば押すほど明るく灯るランプを発明したらどうであろうか。