東京へ

朝、日光を出て、電車で東京へ向かった。午後、東京に入った。電車の中で「ある明治人の記録」の一部を読む。会津人柴五郎の遺書である。昔から「艱難汝を珠にす」という言葉もあるが、およそこれ以上の艱難があるだろうかと思われるほどの内容である。涙なしに読むことが出来ない。ことの是非は別にして、幼少からこういう辛抱を続けた人が実際にいるかと思うと、ちょっとくらい人生が思うように行かないくらいで簡単に投げ出してはいけないとつくづく思う。