(2026-07-09 木曜日) ロードス島は南北に長い島で、その形は淡路島に似てなくもないが、面積は淡路島の2.3倍ある。ギリシャでは4番目に大きな島である。人口12万5千人といふことであるが、5月から10月の観光シーズンには多くの観光客が訪れて、この時期人口がうんと膨れ上がる。島の北東端にロードス市(ロドス市)があって、島の人口の約4割以上はそこに住んでゐる。四方を城壁で巡らされた旧市街もその一角にあるはず。そのあたりは長い歴史の中で要所であったことがなんとなくわかる。ヨーロッパの町は昔は城壁で囲まれなければ安心できなかったのだ。日本では京都が千年にわたって首都であったけれども城壁はなかった。朱雀大路の南の入口に羅生門があったに過ぎない。今のヨーロッパは場所によってはドローンや種々の飛翔体が飛んでくるから城壁では間に合はない。城壁は時代の遺物となってしまったが、観光資源として存在価値を誇ってゐる。ただ、僕たちは今回の旅行ではそのハートには行かずに、島の南東部 Lardos といふ地域の近くの海辺のホテルで、穏やかなエーゲ海を眺めながら数日を過ごすことにした。娘たちとは同じホテルの同じフロアに部屋を当てていただくことができた。部屋にはベランダがあって、庭にはプールがあって、その先に広がる海はエーゲ海だ。エーゲ海って中学生の頃から憧れであったのだが実際に見るのは初めてである。もし歴史といふものを勉強したなら、現実はそんなに甘いものではないことに気づくのだらうが、何も知らずにゐるのはむしろ幸せであるかもしれない。スウェーデンからこの島に来るとずいぶん南国にやってきたなといふ感じがするが、その同じ緯度をたどって日本地図でみると我が故郷の福井県の緯度とあまり変はらない。さて、ぼんやりと海を見て何日かを過ごせば、浩然の気を養へるであらうか。
