海辺で

金 旧暦 4月24日 先負 丙午 一白水星 下弦 Maj Majken V20 24937 日目

Stockholm から 73 号線を 60 km ばかり南下すると Nynäshamn といふ町がある。その地域は Södertörn と呼ばれ、半島の様にバルト海に突き出てゐるのだが、その周囲にはたくさんの島が散在し、地図で見るとどれが島でどれが半島か分かりにくいほどに水と陸とが入り組んでゐる。その先端に Torö といふ島がある。島へは1車線だけの細い橋を渡って入る。橋のたもとに信号機があって上り下りの向きを決めてゐる。夏になれば交通量も増えるのかもしれないが、今日訪れた場所は僕らの他に誰も居ない海だった。キラキラと光る海の上を1艘の船が静かに進み、遠くから「ボーッ」と汽笛を一つ鳴らして島影に消えた。あとはまた鏡の様に静かな海になった。日常生活を離れ、たまにこの様な自然の中に身を置くと、身体をめぐる血液の循環さへ、いつもと違った脈の打ち方をする様にも感じられた。今日は同居人と娘と孫と4人でそこへ行って、持って行ったおにぎりなどを食べ、楽しい一日を過ごした。