霞ヶ城散策

2023-06-07 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 4 月 19 日>(仏滅 丙申 九紫火星) Robert Robin  第 23 週 第 27147 日

 

今では誰もが丸岡城といふけれども、僕らが小さい頃にはそのお城は霞ヶ城と呼ばれたものだった。霞ヶ城と呼んだ方が僕にはしっくり来るのでさう書いた。僕の姉の他に同居人の姉も丸岡に来て親戚に泊まったので、ふたりの姉と同居人と僕と4人で霞ヶ城散策をした。同居人以外にとっては小さな頃の思ひ出がつまってゐるお城なので、そんな話もできて楽しかった。僕らの帰省に合はせる様に両方の姉が東京から来てくれたので、僕らの方では東京へ出て滞在せずに済むことになる。意外であったのは、霞ヶ城の周辺に再開発の動きが見られたことであった。お城の東側の公園には小さな池もあったし、なかなか散策するには良い庭園で僕は気に入ってゐたのだが、その場所は白い仮の塀で囲まれて工事中となってゐた。なんだか変な感じの建物が完成予想図に書かれてあった。僕はもう高齢者だし、町は若い人たちのものだからあまり口を挟むのは慎まなければならないが、僕の感じ方としてはこれまでの庭園をずっと保持して欲しかった。観光客をたくさん呼び寄せて町が栄えることを過剰に目標にしてはいけないと思ふ。静かな慎みの中に微笑むように観光客を受け入れる町であって欲しい。

霞ヶ城の丘から西を望むと北陸新幹線の高架が見える。やがてはこの町を新幹線が通過する。