小さな生きもの

2023-06-06 (火)(令和5年癸卯)<旧暦 4 月 18 日>(先負 乙未 八白土星芒種 Sveriges nationaldag Gustav Gösta  第 23 週 第 27146 日

 

「なんだか痒いぞ」と思って左手の甲を見ると蚊が止まってゐる。「無益な殺生はいけない」と知りつつも、右手でピシャリとやったら、いま吸はれたばかりの血が潰れた虫から溢れ出た。昔と違って、今は血の扱ひが難しい。他の人に触れぬ様にせねばならぬので、汚れた血を紙で拭って捨てた。手を洗って消毒。それにしても、貪欲な蚊だ。八分目ほど吸ったらサッと飛んでいけば良いものを、たらふくになるまで吸ふものだから身の破滅になるのだ。蚊はメスだけが血を吸ふといふ。メスは卵の栄養分としてタンパク質が必要だからやむなく人の血を吸ふ。言ってみれば、我が子のために血を吸ふのである(稲垣栄洋著 「生き物の死にざま」から)。さう思ふと、一匹のメスの蚊をやってしまったのは罪深いことだらうか。でも蚊を介して病気が広がることもあるから虫には刺されぬ様にせねばなるまい。特にスウェーデンではダニが怖い。確率は小さいが、ダニに刺されて死ぬ場合もあり、身体が動かなくなることもある。刺されるのは主に野外だ。十分警戒せねばならない。対策のために TBE といふ名前のワクチンもある。今度スウェーデンに帰ったらそのTBEワクチンを打ってもらふつもりである。

小学生時代、この木の下を通るのは気味が悪かったが、今は整備されてゐる。