二者択一

2019-09-25 (水)(令和元年己亥)<旧暦 8 月 27 日>(仏滅 乙丑 五黄土星) Tryggve 第 39週 第 25794 日

 

「保守かそれとも革新か」とか「自力で行くかそれとも他力本願か」とか「子供は厳しくスパルタ式で育てるのが良いかそれとも褒めて育てるのが良いか」とか、「禁欲的に生きるかそれとも欲望を肯定して生きるか」とか、その他探せば、二者択一の質問は世の中にたくさんある。でも、性急にそのどちらかを取って自分の方針とするのは良くないと思ふ。これは態度を曖昧にして玉虫色的に生きれば良いと言ふ事ではない。自分の持って生まれた性質とかその場に置かれた状況などによって、具体的に細かく場合分けして、その都度その現場に固有な考察を深める事が大事ではないかと思ふ。「君子豹変す」と言ふ言葉もあるが、本当に豹変する場合の他に、基本は一貫してゐるのだがその状況での適用によって周囲からは豹変した様に見えるだけな場合もあると思ふ。「あの人は保守派」「この人は革新派」などと分類するのはあまり意味がないと僕は思ふ。

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秋の日の中の牛たちは冬が近いことを知ってゐる。やがて訪れる長い冬の間、牛舎に閉じ込められることを。