児童虐待

2018-12-08 (土)(平成 30 年戊戌)<旧暦 11 月 2 日>(赤口 甲戌 二黒土星) Virginia 第49週 第 25504 日

 

親が自分の子を虐待するニュースを時々新聞で見る。自分が最も信頼を寄せる親から虐待されると、子供は行き場がない。現代日本の暗い一面であるが、千年、二千年のスパンで見たときに、やはり同じ様な事件が昔もあったのだらうか、気になるところだ。もし、現代に特有な傾向であるなら現代人である我々が何とかしないといけないのではないかと思ふ。僕はいとも簡単に「昔もいまも人間の本性は変はらないものだ」と信じ込む癖がある。でも、本当にさうだらうか。虐待を受け、恐怖に晒されて育った子の脳は過酷な環境に適応して変質するさうである。つまり、人間を改造されてしまって、ある年齢を過ぎればもはや治療もできなくなるといふ。怖い話だ。少子高齢化が進む日本で、期待を寄せるべき数少ない子供達が虐待されるのでは大きな社会の損失である。どの親も自分の子のことだけで精一杯で他には目を向けられない。また、変によその家のことにお節介すると面倒なことになる場合もある。それで虐待がある家庭は孤立化する一方なのではないかと思ふ。世の中に、何とかしてあげたいと思ふ高齢者は多いかもしれないのだが。

 

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冬にしては暖かい一日。どんよりと曇った日であった。