普段着

月 旧暦 12月5日 仏滅 己丑 八白土星 Svea V1 24788 日目

僕は普段着が好きだ。ちょっと汚れてもまた洗へば良いだけの話だから、汚れを全然気にしなくて良い。オシッコの便器からの跳ね返りにもさほど気を配らなくて良い。ところが普段着にも格があって、家で着る普段着と出かける普段着は区別される。ずっと家で着る普段着のままで居たいのだが、色々と注文を付ける人もあるものだから、外出時は着替へることにしてゐる。でも、外が暗かったりすると、着替へずに散歩に出ることもある。去年の暮れにクリスマスの飾りの買物に同居人とショッピングセンターへ行った時、「このままでいいや」と思って着替へずに出た。照明の明るいレジに並んだ時、同居人が僕のズボンのお尻の辺りに大きなツギが当ててあるのを発見して絶句した。「あなたそれで来たの?」それは日本語であったのだが、何を話してゐるかは後ろに並んだ女の人にも分かったらしく、失礼にもその人はクスクスと笑ひだした。あれはツギの当たったズボンがをかしかったのではなく、多分会話の方がをかしかっただけなのだが。僕は日本では外出するのに作業着を身につけることもある。見るからに<ガテン系>である。日経電子版の「出世ナビ」のコラムに、コンビニの支払ひで<ガテン系>の人は例外なく良い人だと書かれてあったのを読んで、「さもあろう」と納得したのである。