北極圏

金 旧暦 5月13日 大安 庚午 三碧木星 Torborg Torvald V24 24590 日目

昨日の Gammelstad 訪問では教会の中に入ることができなかったので、今朝11時にもう一度教会へ行って中を見学した。小雨であったが、教会ではこの町の卒業式が終はったところであった。すらりと足が長くてまるで妖精の様な student の少女たちが白い服をまとって三々五々出てきたので、つい見とれてしまった。その後で、あるカップルの結婚式のリハーサルがあって、結婚行進曲のオルガンを聞くこともできた。 NederLuleå kyrka といふ、立派な教会であった。それから E4 の旅を続ける。Töre からは進路を北にとり、Överkalix を経由して 98 号線で東進し、Övertorneå へ行った。ここまでくれば Torneälven といふ大川に出るが、その対岸はもうフィンランドである。川に沿って北上すれば北極圏は近い。北緯66度33分の線まで行ってみた。折しも夏至まであと数日に迫ったこの季節では、ここから夜も太陽の沈まない北極圏内に入る。行けば何か表示があるかもしれないと思って自動車を走らせたら、ここが Arctic Circle ですといふ表示があった。目標達成。そこから先はもう北上するのをやめて国境に沿って南下し、Haparanda へ行った。この町は名前からしスウェーデン語ではない感じがある。Haparanda はスウェーデンだが、行ってみると中洲に Tornio といふ区域があり、そこはもうフィンランドであった。E4 を走って Tornio へ渡ると、国境の検問は何もなかった。Tornio と Haparanda の間はうっかりすると気づかないうちに国境の線を超えてしまふほどであった。この川の手前と向かうで、時刻が一時間違ふのだと思ふと不自然な気もした。Haparanda はスウェーデンの国境の町。E4 の旅もスウェーデンではここが終点である。今回の旅も後は帰路につくばかりとなった。今日は Luleå まで戻り、昨日と同じ宿に泊まった。