鉄道と路面電車との相互乗り入れ

水 旧暦 2月22日 大安 辛亥 九紫火星 Holger Holmfrid V13 24511 日目

所用があって武生へ出かけた。行きは JR丸岡駅から敦賀行きの直通電車に乗った。金沢方面から南下する普通電車の多くは福井駅が終点である。福井に着いたら何分か待って別の直通電車に乗り換へなければならない。が、一日のうちの何本かは乗り換へ無しで敦賀方面へ向かふ電車もある。僕は今朝そんな電車を利用して武生へ行った。帰りは福鉄の越前武生からえちぜん鉄道に相互乗り入れする電車に乗ってみた。これは10日ほど前の日本経済新聞の全国版でも紹介されたが、鉄道と路面電車との相互乗り入れとしては全国初の試みで、その営業は3日前に始まったばかりである。それでその電車に乗ってみることにした。相互乗り入れ駅は我が懐かしの「田原町」である。ホームから福井方面を見ると単線がどこか寂しく一直線に延びる。その風景だけは昔と変はらなかったが、その路線と路面電車の軌道とが交わって、相互乗り入れを可能にしてゐるのがわかった。僕はえちぜん鉄道に乗り換へて「西長田」まで行き、そこから JR丸岡までは歩いた。僕の高校時代には西長田から省線丸岡まで京福電鉄があったのだが卒業後何年かして廃線になった。昔はどんなルートを走ってゐたかを想像しながら歩いた。その間に駅もあったか知れないが駅の名前も覚えてゐない。市民の足としての電車はこれまで後退する一方であったのに、今回、相互乗り入れといふ形で前進できたのは朗報ではないかと思ふ。そのうちに雨になったので傘をさして歩いた。JR丸岡には朝自転車を置いたのでそれに乗って家に帰った。散歩と自転車、ちょっと運動ができた一日であった。