蜜息の練習

火 旧暦 7月5日 大安 丙寅 一白水星 Ellen Lena V34 24297日目

腹式呼吸、胸式呼吸ならなんとなくわかるが、呼吸の方法にはこの他に逆腹式呼吸、蜜息があるといふ。中村明一著「蜜息で身体が変わる」といふ本に書いてある。日本人の呼吸はもともと蜜息であったと書いてあり、日本の文化の背景に日本人の呼吸の仕方が深く関はってゐることも指摘されてゐた。落ち着いたものの考へ方も呼吸の仕方を整へることで実現できさうである。日本人である僕はこの本を読んでさっそく蜜息の練習を試みるのであるが、どうも良く分からない。そもそも呼吸は意識してするものではないから、最初の何度かは意識してもすぐに注意が散漫になる。骨盤を後ろに倒せと言はれてもどのように倒すのかなかなか分からない。お腹のうんと下の奥の方で呼吸をし、ちょっと骨盤に圧力がかかる様にはできるのであるが、それが果たして、骨盤を倒したことになるのかどうかは分からない。息を吸ったり吐いたりする時に、お腹が波を打たない様に心掛けることがひとつの目標である。そのために蜜息の人は着物を長く着てゐても着崩れしないのださうである。僕は時々プールで泳ぐが、数メートル泳ぐたびに顔を上げて呼吸をする。この時にはもう口を開けて胸式呼吸しかできない。泳ぐ時も蜜息ができるのか、少し練習してみようかと思ふ。