人が感化される期間

火 旧暦 1月20日 友引 乙酉 一白水星 Edla Ada V11 24136日目

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」を毎回見てゐる。吉田松陰の妹文の物語であるから、松陰は主人公ではないのだが、でもその役はやはり大きい。12月までも続くのに、正月に番組が始まるといきなりペリーの来航があって、今はまだ3月なのにもう時代は安政に入ってゐる。安政の大獄はもうすぐかと気になるところである。それにしても、松下村塾は、吉田松陰がリーダーを引き継いでからは2年ほどの短期間の出来事であった。そのおよそ20年後には北海道の札幌農学校でクラーク博士が教鞭をとった。博士が教育に携わったのはわづか8ヶ月であった。そしてこれらの短い期間の教育によって、萩でも札幌でもたくさんの人材が輩出した。驚きである。そこに学んだ人たちはこの間にどんな書物をどんな量だけ読破したかは分からないけれども、さういふこととは別に、人が人に感化を及ぼすにはもともとさほど時間がかからないものであらうとも推察される。単に時代の空気が違ってゐたからだけかもしれないけれども。