小鳥のえさ籠

日 旧暦 5月25日 大安 甲子 九紫火星 Paulina Paula Johannes Döparens dag V25 23874日目

アパートの玄関先の狭いところに銀杏と紅葉が植ゑてある。同居人が植ゑたものだ。どちらも最初は小さかったが次第に大きくなった。それらはどこか日本を思ひ起こさせる様でもある。その紅葉の方の枝先にえさ籠をぶら下げておくと色々な小鳥が飛んで来てつついて行く。数日前からはカラスの様な、しかし真っ黒でないので鳩の様にも見える、大きな鳥が来てえさ籠を枝から外してしまふ様になった。そればかりではなく、糞をしたり、樹下の花を傷めたり、狼藉を働く。一般に鳥が糞をするのは所構はずにやると言ふよりも、確信犯的に場所を選ぶのではないかと思ふ。次の日にはもっとしっかりととめてみたのだが、またあっさりと外されてしまった。それでその次にはU字型を逆さにした吊り具の開口部をガムテープでつないで留めてみた。すると、今度は外されはしなかったが、籠は真横にされて、下端を強く隣の枝に引っ掛けてあった。台所の窓からえさを食べに来る小鳥を見るのは楽しいが、一方で、鳥は最近では病気を運ぶこともあると聞くので、わざわざ鳥たちを玄関の近くに呼び寄せるのはどうかなと言ふ気がしないでもない。自然との調和の中で人が生きることがむつかしい時代になって来てゐる。