新年に思うこと

火 旧暦 11月20日 赤口 丁卯 四緑木星 Nyårsdagen V1 23338日目

新年が来るたびに人は決意を新たにする。自分が老いを感じ始めた時、その決意は決意というよりももっとゆるやかなものであることに気づくのだが、それでも気分を一新しようとする心の動きがあるのは大事であると思う。日本の場合、1月にそういう機会があって、新年度が始まる4月にまたひとつ心機を新たにする機会がある。このために学校での1月から3月まではあわただしい雰囲気があるのではないだろうか。9月はまた2学期としてスタートの時である。このように1年のうちに何度か心機を新たにする機会があるのは学ぶものにとっては良いのではないかと思うが、もしも秋入学制度に移行すると、このリフレッシュの機会は微妙に変わってくるのではないかと思う。それが良いことであるかどうかは分からない。それにしても新年に思うことは、世の移り変わりのめまぐるしさである。昨日までに築いた何か安定したものの上に安住しようとすると、すぐに状況が変わるので、この現代の世の中には安住できる場所などどこにも無いようである。逃避することなく社会の中に生きて、それでいて心に平安を求めることはなかなかむつかしい。それでも東日本大震災で被災して2年過ぎてなお故郷に帰れない人たちはもっと現実生活レベルで安住の地が無いわけである。それを思えば贅沢を言ってはいけないと思う。