春の嵐

日 旧暦 閏3月2日 仏滅 癸丑 二黒土星 Allan Glenn 3 i påsktiden V16 23084日目

強い雨まじりの風が吹きあれる一日であった。アーケードの下を歩く分には濡れなかったが、その脇の壊れた樋から雨が波打つように地表を叩くのが見えた。地上の雨はさらに風に吹かれて横に走った。風には息があるのに、それはまるで建物の陰に人がシャワーを使って歩道を洗っているのではないかと思われるほど、激しい連続的な水の流れであった。今日から来てくれる同僚があって、彼には初めての町のはずだから大丈夫だろうかと思って駅まで迎えに出てみた。嵐のせいで電車は遅れていた。間があるようであったから待合室に座って本を読んでいるうちに時間が過ぎた。改札に戻ってみるともう電車は過ぎていた。あたりに姿は見えない。それでホテルに行って尋ねると、受付嬢はさっきチェックインなさいましたと言う。どうして僕はこうドジなんだろうと思い、フロントから部屋に電話して簡単に明朝の時間だけ伝えて自分のホテルに戻り、後はベッドに身を横たえて休んだ。