震災から1年

日 旧暦2月19日 友引 申未 五黄土星 Edvin Egon 3 i fastan V10 23042日目

東日本大震災から1年が過ぎた。昨年の3月11日は金曜日であったが、うるう年ということもあって、今年は日曜日になった。僕たちは災害の現代史をリアルタイムで体験している。あの震災によって生きる上での価値観を見直した人は多い。あの地震で変わった人は多かったと思うが、その一方で、都会に出た時に感じる熱気、エネルギーからは、災害が何か遠いところで起きたことのような感じを受けることもある。どんなにつらいことがあっても、それを人間は時の流れと共に忘れていく。すぐに忘れて気分を新たにできる人もいるが、それをいつまでも忘れられない人もいる。だが、もっと深刻な僕たちの問題は、過ぎたことを忘れようとか忘れずにおこうとかいう問題ではなく、ただ今の問題である。故郷を喪失した人、避難生活を送っている人たちが、落ち着いた日常生活を取り戻すまでにはまだまだ時間がかかろう。被災地に留まって産業の無い町で仕事も無く失業手当の給付期間も過ぎた人たちはこれから先どうするかなと思う。そのような状況にあってはおそらく自由を知るものだけが生き延びることが出来るであろう。あんなに大きなことがおきたのに僕はまだ頑迷固陋な昨日の続きを生きている。せめて今日は静かな時を過ごしたい。