ボーイング787型機

日 旧暦6月3日 友引 己未 五黄土星 Aurora 2e. tref. V26 22789日目 34.5℃

次世代中型旅客機ボーイング787型機がテストフライトのため、羽田空港に降り立った。当初の予定よりも3年近く遅れたが、とうとう新しい飛行機がお目見えして、秋から全日空で就航するという話である。新しいものを開発し、より良いものを作るためには、最初の予定より遅れても良いではないかと、僕らは思ってしまうのであるが、まだまだ日本には、納期を守らない業者は信用できない、というような、強い姿勢が購入者側にある。その根底にあるものは、良いものを目指そうという思いよりも、単に、「なめられているのではないか」というような思いだけである場合が多いのではないだろうか。しかし、ボーイングほどの会社になると、遅れて納入されても既成事実になってしまう強さがある。軽量化を図るための新素材が用いられて、燃費は従来より2割も改善されているという。日本の会社のいくつかもずいぶん深く製造に関わっているようである。主翼部分は三菱重工で生産されているため、今回のお披露目は中部国際空港にも立ち寄るということである。思えば、半世紀以上も前には、日本の各地は B29 の襲来を受けて、多くの都市が焼かれた。名古屋ではゼロ戦が生産されていた。その B29 の遥かなる後継機が、ゼロ戦を生産していたところと共同して新しい旅客機を作り、日本の航空会社がそれを購入するというところに、何とも歴史の巡り合わせを感じてしまう。