食べ物の危機

火 旧暦 3月3日 大安 庚寅 六白金星 清明 Irene, Irja V14 22699日目

放射能汚染を心配して、野菜に続いてお魚も売れなくなっている。暫定基準値以下だから安全ですと安全宣言するところもあるが、安全宣言が出ること自体、消費者にある種の不安を呼び起こすこともある。あまり関係がない外国でも、日本食レストランの客数が激減したというニュースも見た。ホテルなどのキャンセル数も大量にあるという。交通機関の利用者も減った。今回の地震津波は、エネルギー危機、食糧危機、雇用の危機、経済危機を引き起こして、大げさに言えば文明の危機に直面しているともいえる。かつて日本は敗戦の焼け野原の中からでも立ち上がったのだから、きっとこの危機も一時的なものと思うが、ただひとつ気になるのは、食べ物である。たとえ貧しくても山に行き、海に行けば、そこには山の幸、海の幸が待っているのであれば、希望が持てる。国破れて山河あり。けれども、その山河でとれる食べ物に安全宣言が必要となると、ちょっと苦しいかな、とも思う。でもそれも一時的なものだ。何とか頑張るしかない。