新大関「把瑠都」に土

日 旧暦 4月3日 赤口 丙寅 六白金星 Ronald Ronny Söndagen f. pingst V19 22377日目

ふとんから起き上がる元気さえ無いままに一日をレージーに過ごしてしまった。鳥は鳴き花は咲き万物は巡る季節のリズムに乗って規則正しく動いているのに自分ひとりはその流れに乗ることができない。たまに起き上がっても、何もやる気がおこらない。そうして容赦なく時間だけが過ぎて行く。起きたついでにテレビをつけたら相撲をやっていた。今日は夏場所の八日目である。大関になったばかりの把瑠都は昨日まで全勝で頑張っている。別にそれほどのファンというわけでもないが、毎日のようにバルト海を眺めて過ごすものとしては、応援してあげたい気持ちも皆無では無い。今日の対戦相手はモンゴル出身の鶴竜であった。時間いっぱいが来て仕切りの腰を落とした時、大関の上体が微かに揺れた。その瞬間、今日は負けるのではないかという予想が僕の身体を走った。そしたら左手をたぐられた後、体勢が崩れて本当に負けてしまった。あの揺れはどこから来たのだろう、直接大関にインタビューしたいような衝動にかられた。心に揺れがあって、それが身体の揺れになったのか、それとも、ちょっとした拍子で先に身体が揺れて、それが微妙に心に及んだものか。いずれにしても、ああいう場合は、卑怯であると非難されても良いから、一度「待った」をかけて、そこに流れる空気を振り払って仕切りなおしをするくらいのずるさがあっても良いのである。今日は惜しい一敗を喫してしまった。