輸送問題

月 旧暦 5月 9日 先勝 丁丑 八白土星 Gun Gunnel V23 22027日目

この前日本のテレビで、船乗りになりたい若者がいなくて高齢化した船会社は各社先細り傾向にあることを報じていた。問題である。船による輸送が途絶えて陸上輸送に変われば物価は上昇するし、また環境への悪影響も出るのではないか。一方に派遣などで職が無いと不平を鳴らす人がいて、他方では仕事をしてくれる人がいないとは矛盾している。ぜいたくな社会で人は仕事を選びすぎるのではないか。仕事には無論適性というものがあるから、なりふり構わずに何でも仕事に就くのは問題であるが、一方で自分の適性にぴったりあう仕事など一生探しても無いと割り切る勇気もいる。船乗りになるにはそれなりの積み重ねがいる。苦しいこともあるだろうがロマンがある。コンビニでバイトするような訳には行かない。このような仕事につく人もいなければ社会は成り立たない。日本の海運事業はこの先どうなるのだろう。外国から船会社が入って来て日本の国内物資の輸送を請け負うのだろうか。そもそも輸送の将来は、空輸は別としても、船、トラック、鉄道による輸送をどのように配分したら、経済的、環境的、あるいは消費者の利便にベストなのであろうか。日本の与党や野党の各政党はこの課題にどのような考えで臨もうとしているのだろうか。海運業が存続しやすい道をつけてやることも必要ではないか。