昨日はノーベル賞の日

木 旧暦  11月 14日 赤口 乙酉 六白金星 Daniel Daniela V50 21856日目

最近の世の中は、何事も行事さえあれば、それをお祭りにしたがる傾向がある。が、ノーベル賞の授賞式ばかりは、ただのお祭りとは思えない。北欧の暗い冬で、華やかさの中にも落ち着きのあるノーベル賞授賞式風景は、師走の風物として味わいのあるものであると思う。スウェーデンの12月は、この他に、ルシア祭、待降節、クリスマス、ユールボードなど、行事が多いものだから、楽しい季節でもある。できることなら毎年12月はスウェーデンに滞在したいと思っている。けれども今年のように、仕事の関係で、そうも自由に行かないこともある。今年は数多くの日本人が受賞したものだから、日本のニュースでも繰り返し授賞式風景が放映された。その映像が、スウェーデンへの親しみ深い感覚を誘った。ノーベル賞を欲しいと思っている人はたくさんいるかもしれないが、ああいうものは取ろうと思って取れるものではない。「ノーベル賞の傾向と対策」などという本が出たとしても誰も買わないと思うが、日本の研究レベルのひとつの目安として、今後とも、ノーベル賞級の優れた科学者の輩出を祈りたいと思う。