隣のペレ

金 旧暦6月28日 先負 丙子 九紫火星 Lars 21367日目

アパートの隣の住人は何日か家を留守にする時、我が家に声をかけて猫の世話を頼んでいく。世話といっても夜になったら外へ出してやって、朝になったら中に入れてやる、というだけのものである。同居人は僕よりもう少しちゃんとした世話をするらしい。猫は名前をペレという。誰もいない家は淋しいのか、時々自分の家に入らずに我が家に入りたがる。けれども癖になるので入れてやらない。夜帰って来て朝出て行くこともある。ずっと帰って来ないと心配になるが、時間になるとちゃんと帰って来る。僕が家の外で夜ぼんやりしていると、傍に寄って来ていつまでも離れない。言葉を交わすわけではないが、じっと傍にいると何か会話をしているような気分になる。

かたつむり 猫もまはりて 通りけり