クララ・シューマン生誕200年

2019-09-16 (月)(令和元年己亥)<旧暦 8 月 18 日>(先勝 丙辰 五黄土星敬老の日 Dag Daga 第 38週 第 25785 日

 

クララ・シューマンは 1819年9月13日に生まれた。つい3日前が生誕200年であった。道理で、このところラジオの P2 を流しながら机に向かってゐると、シューマンの曲がよく出て来た筈だ。今日は、Norrköping の Crescendo でその記念のコンサートがあった。コンサートと言っても劇の様な雰囲気であった。小さなステージに俳優の Marika Strand と Christian Zell がテーブルに向って座ってゐる。テーブルには飲み物のグラスもある。ピアノを弾くのは Mats Jansson その脇でソプラノの Christina Högman が唄ふ。1840 年代、ライプツィヒシューマン家の物語を二人の俳優が交互に朗読し、時々、ソプラノの歌が入る。後半にはヨハネス・ブラームスが尋ねて来る有名な場面もあった。コンサートは、ロバート・シューマンの Kreisleriana で始まった。数あるシューマンピアノ曲の中でも僕はこれが大好きである。これまで Mats Jansson のコンサートを何度か聞きに行ったが、Kreisleriana を聞いたのはこれが初めてではないかと思ふ。感激した。もちろん、ロバート・シューマンの曲ばかりではなく、クララ・シューマンの曲もあったし、ヨハネス・ブラームスの曲もあった。ブラームスの「日曜日」や、ロバート・シューマンがクララに捧げたといふ「ミルテの花」Widmung などもあって、本当に感激した。朗読が済んでピアノに代はるところのタイミングなども絶妙で全体がひとつながりにつながる、その辺の効果もよく考へられてゐると思った。

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朝の光の中のヨット・ハーバー Nyköping