NHK受信料

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最高裁NHK 受信料は「合憲」であると判決が出た。複雑な思ひである。僕は1年のほとんどを海外で過ごす上に日本の家にはテレビ受像機がないので、受信料を払ってゐない。だが、日本に行けば、その短い滞在の間にラジオをよく聞く。スウェーデンに居ても NHK world を見ることもある。災害時の報道など NHK には世話になるといふ気持ちがある。だから、もしも、ラジオだけの受信料といふものがあるなら、たとい不在期間が長くても、ラジオの受信料くらいは払っても良い気持ちがある。日本には意外にラジオだけを聞くラジオファンが多いのではないかと思ふ。テレビ番組の制作にお金がかかることは理解できるが、ラジオ番組だってある程度はお金がかかる筈である。実際、かつて公共放送がラジオからテレビに移行した時代にはラジオ受信料もあった様に記憶してゐる。それなのにいつからか、受信料の対象はテレビだけになった。今は、契約種別は衛星契約と地上契約の二つしかない。乱暴ではないか。そこにはどんな貧乏人だっていまどきテレビくらい持ってゐるだらうといふ NHK の傲慢で勝手な判断がちらついてゐる様に僕には感じられる。収入の少ない人でもほんの少し、ラジオ受信料として払ってくれませんか、といふきめの細かい料金設定をすれば、少しは受信料徴収の足しになるのではないかと思ふのだが、そんなはした金なら手間がかかるだけと言って厭ふのだらうか。銀行振込、コンビニ支払など、支払方法が合理化された現代に、きめの細かい料金設定があっても手間はかからないと思ふ。また、マイナス金利の時代といふのに、2ヶ月払額、6ヶ月前払額、12ヶ月前払額などがあるのもをかしい。人が訪問集金してゐた時代の変な名残がまだ漂ってゐる。大抵の家庭では1ヶ月ごとに予算を管理するので、コンピュータシステムが発達した今、毎月自動で引かれて、まとめ払ひしても割安にならない様に配慮すべきである。NHK 受信料が「合憲」であるかどうかを問ふ前に、NHK 側に受信料体系の見直しへの真摯な努力が感じられないことの方が、大きな問題ではないかと僕には感じられるのだが、、、。