映画 ダンケルク

土 旧暦 6月14日 先勝 甲子 三碧木星 Ulrik Alrik V31 25015 日目

先月 13 日に日本から帰って来て以来、僕の方は割と調子良かったのだが、同居人はずっと体調がすぐれなかった。どう悪いのか具体的に分からないが、午後になってから少し元気を出すだけで、ちょっと起きてはすぐに休むことを毎日繰り返した。少し心配であったが、漸く昨日になって何とか仕事に行く程度にまで回復してくれた。それで今日の夕方は二人で映画を見に行った。映画の切符は日時を指定して iPhone で買ふのだが、病気がよくならなければ切符を買へない。それで延ばし延ばしにしてあって公開期間が過ぎてしまふかもしれないと思ってゐたが、今日は行くことができた。切符を買ふ時に AMEX のクレジットカードでの支払ひに進んだが、あなたはポイントがたまってゐるから、ポイントで引き落としもできますよ、と画面に現れたので感激してしまった。もちろんポイントを使った。それにしてもこのサービスはすごいと思った。商品券とか映画券をもらったからこれで映画でも行ってみようかと言ふのではなく、映画を見たくてお金を払はうとしたその瞬間に「ポイントでどうぞ」と言ってくれるところがすごいのだ。他のクレジットカードは「ポイントが貯まります」と言ふことはひつこいほど宣伝するのだが、貯めるだけ貯めさせてをいて、いざそのポイントを使ふ段になると、何だか、手続きが複雑なことが多い。それに比べると今日のアプリは何と消費者の立場に立ったわかりやすいサービスであらうと感心した。さて、見に行った映画は Dunkirk。第2次世界大戦で、チャーチルがまだ若かった時、ドイツ軍に囲まれた Dunkirk での 40 万人の兵士をドーバー海峡を渡って撤退させた時の実話を元に作られた映画である。英仏連合軍と言っても、イギリスの兵士とフランスの兵士の間にはちょっと距離感がある。負け戦で絶体絶命の状況では誰も自分の命が惜しい。撤退作戦にはありとあらゆる民間の船も協力した。そんな船の中の一艘にフォーカスを当てて物語は進行する。あまりにも戦場の様子がリアルであるので、世界が緊張の度を深める今の時代に、戦争を知らない人たち(自分を含む)がこれを見た時、どんな風に反応するか心配な一面もないではない。が、ともかくも映画館の座席は足元も広く、ゆったりとしたシートに腰掛けて、贅沢な気分で映画鑑賞ができた。観客は十人ほど居た。