泳ぐ楽しみ

金 旧暦 6月6日 大安 丙辰 二黒土星 Botvid Seved V30 25007 日目

梢の葉の色を見てゐると、既に初秋の感じがある。広い空はいつ降って来てもをかしくない雨雲に覆はれて、でも時々雲の切れ間から日がさすこともある。水源の水かさは 40 年来の記録的な低さで、雨が降ってくれないと困るのだが、今日も雨にはならなかった。今週は毎日プールへ行くことができた。僕の格安会員資格では土曜、日曜の入場ができないので、金曜日はなるべく休まない様にしてゐる。最終入場時刻の 15時少し前に入った。入って仕舞へば出る時刻は制限されない。更衣室も屋内プールもかなりの人で賑はってゐるのに、外のプールやサイドテーブルには一人の人も居なかった。係員の人に「今日は外は使ってはいけないのですか」と聞くと、「そんなことはない」と言ふので、一人で外に出て 50 メートルプールに入った。誰も居ないプールで泳ぐのは気持ちが良いものだ。気温も20度はあるので、さほど寒いとも感じなかった。僕が泳ぎ始めると、二人、三人と増えたが、それでも、快適であった。あまり気持ちが良くてぼんやりしたら、何回往復したかわからなくなって、いつもは 800 メートルのところを、今日は 900 メートル泳いだかもしれない。帰りの自転車ではいつも背中の腰のあたりが気持ち良い。何だか、毒素(といふものがあるのかどうか知らないが)が身体から抜けてくれて、身軽になった様な感じがするのだ。人にはそれぞれの健康法があると思ふが、僕の場合は水泳が大きな比重を占めてゐる。自分の家から自転車で行ける範囲にこの様な設備があって、それも今日などは独占させてもらって、感謝してゐる。日本ではあまり味はへないことかもしれない。僕は日本に居た時は、泳ぐことができなかった。スウェーデンに移って来て、誰も居ないプールに浸かってゐるうちに泳ぐことができる様になった。と言っても平泳ぎだけだがそれでも僕には十分である。実に 40 歳を過ぎてゐて、若い時に泳ぎができてゐたら、青春はもっと楽しかったかもしれないと思ふこともある。