流し台の整理

土 旧暦 5月16日 友引 戊辰 五黄土星 Svante Boris V23 24959 日目

台所の流し台の下には両面びらきの扉がある。そこには普通、ゴミ箱が置かれてゐる。が、ゴミの仕分けのことを考へるとゴミ箱は複数個置かれた方が良い。これまでもその様にしてきたのだが、なんだか使ひにくい感じがあった。金属用ゴミ箱などは奥に隠れるものだから、手前から放り投げるとうまく命中しないこともあった。その日の運勢を占ふには楽しいゲームだが実用的ではない。さらにそこにはゴミ箱の他に食器用洗剤や予備のごみ袋、タワシなども置かれてゐる。結構使用頻度の高い扉である割にはその中が雑然としてゐて使ひにくい。毎日使ってゐると、多少不便でも「こんなものか」と思ってしまひがちである。そこにメスを入れて、新鮮な目で改善の余地はないだらうかと考へてみることも意義あることではないか、とこれは、ヒマ人ならではの発想である。流し台の下であるから、シンクが上から深く降りてゐるし、奥には排水用配管があったりして、棚を設けるのも複雑だが、3 枚の板をコの字状にして開いた辺を下にして自立式の棚を作ってはどうかと思った。この様な場所には既製のラックなどを買ってきても大きさが合はない。早速小屋に行き、古い木材の断片を探してノコギリで加工して棚を作った。厚さの薄い板に木ネジを立てるのは結構難しい。出来栄えは良くないが、それでも機能上は問題ないものができた。これを右半分に置いて、その上に燃えるゴミ用、下に金属ゴミ用とよく使ふ洗剤、左はスライド式に手前に引ける様になってゐるので、手前をコンポスト生ゴミ用、奥をプラスチックゴミ用とする。これで、4種類のゴミ箱がアクセスしやすく配置された。すると、これだけのことだが、生活がしやすくなった感じがある。仕事が忙しかった頃には心にゆとりがなくてこんなことをやる気も起きなかったが、使ひにくいものを使ふことで余計にイライラが増す。すると生活がますます忙しい様に感じられてしまふ。ところがヒマになると生活の改善ができるので、心は安定の方向に向く。するとさらなる改善の余地があるのではないかと見る目が変はる。些細なことかしれないが、出発点の心の持ち方次第で、生活の質は変はるものだと思った。