小学校の卒業式

金 旧暦 5月15日 先勝 丁卯 六白金星 満月 Börje Birger V23 24958 日目

我が住むアパートの裏手には芝生があり、その先に木が少しばかり茂ってゐる。風が吹けば幾万の葉がチラチラと翻って模様をなし、光に映えた時などは美しい。その木々の向かふは小学校の校庭に続いてゐる。部屋の窓を開ければ授業開始のチャイムの音や小学生たちの歓声が聞こえて来ることもある。毎年 6 月上旬の金曜日は卒業式が催されるのだが、その式典はこの学び舎ではなく、町中の小学校の学童たちが町の中心部に近い広場に集まって、外で合同で行はれる。今日はその卒業式の日であった(筈である)。朝 8 時頃にこの小学校の学童達は列をなして、その広場まで、約 3 キロメートルの道を行進する。先頭には校名が書かれたプラカードや国旗を掲げて行列は出発する。我が住むアパートの前の路地はこの行進のルートになってゐるので、毎年、この時期には外に出て、写真を撮ったり、行進する学童達に手を振って送り出してやるのが、僕の楽しみになってゐたのだが、今朝は迂闊にも寝坊をしてしまった。今朝も例年と同じ様に家の前を行列が過ぎたであらうに、その時刻に僕は夢の中であった。ちょっと遅ればせながら、彼らの卒業、終業をお祝ひしたい。