米国の「パリ協定」からの離脱

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トランプ大統領は先月末に「パリ協定」からの離脱を発表した。気候変動の危機に対して全世界が協力一致すべき時なのに、自国の経済を優先させたとして世界的に批判を浴びた。僕も基本的には「パリ協定」を尊重してもらひたいと思ふ。ただ僕がさらに思ふのは、「パリ協定」に賛同し、遵守したからと言って、それだけで本当に有効な温暖化対策となるのかどうかは誰にも分からないことである。無論、世界中が協力して二酸化炭素排出量を抑制する努力は大事と思ふ。でもいくら目標値を掲げても「これだけやっとけば大丈夫」といふ保証の線引きなど、誰にもできないことではないかと思ふ。長い長い地球の歴史の中で、気候が安定したのはせいぜい過去一万年ほどのごく短い間であったことを思へば、人間の活動とは別の要因で一方的に地球が温暖化もしくは寒冷化することも考へられる。だからと言ってアメリカの「パリ協定」からの離脱を正当化して良いことには無論ならないのだが、僕らの文明を守るためになすべき努力はもっと根の深いところにある様な気もする。