沈黙

日 旧暦 1月16日 仏滅 庚午 四緑木星 Evelina Evy Septuagesima V6 24841 日目

遠藤周作の代表作「沈黙」が比較的最近、台湾でスコッセシ監督のもとに映画化されたらしいが、元の小説は Christer Duke, Yukiko Duke, Eiko Duke のお三方によってスウェーデン語に翻訳された。けふは、物語のバックグラウンドとなる、日本におけるキリスト教の歴史と遠藤周作について、Yukiko Duke 氏の講演会があったので、同居人とストックホルムまで聞きに行って来た。フランシスコ・ザビエルの話、天正の少年使節の話、天草四郎の話、隠れキリシタンの話などあった。僕は宗教に関心がある方だが、「勧誘する宗教」は本質的に嫌ひである。でも、そもそも宣教師は民を救ひ、宗教の勧誘のために世界の各地へと向かふのだから、本当を言ふとあまり好きでない。世界のどんな地域にも、もともとそこに根ざした宗教があるのだから、「こちらの方が良いですよ」と介入して行くことは僭越ではないかと思はれるのだ。それでも、そんなことばかり言ってると、視野が狭くなって、グローバルな時代に対応できなくなるとも思ふ。日本のキリスト教には受難の歴史もあったと思ふが、それはそれなりに意味があり、役割があったのだと思ふ。