フルートとハーモニカ

日 旧暦 4月2日 大安 庚寅 三碧木星 Åke V18 24550 日目

一昨日のラジオ深夜便で、南里沙といふ若いクロマチックハーモニカ奏者の話を聞いた。もともとオーボエ奏者であったのだが、クロマチックハーモニカを吹く様になってからあれよあれよといふ間に世界のあちこちのコンクールに優勝して第一人者になった。クロマチックハーモニカってどんなのだろう。僕は初めて聞いた。その説明も番組の中でお話があった。最初の穴を吹けばC、側面のレバーを押して吹けばC#、同じ穴を吸へばD、側面のレバーを押して吸へばD#との事。一つの穴で4音を出すことができるのだといふ。エッ?それでは、その次はどうなるのだ?と話を聞いて気になったが、それ以上の説明はなかった。それで後で自分で調べてみた。2番目の穴を吹けばE、側面のレバーを押して吹けばE#となるところだが、E#とはFと同じ音の筈である。その同じ穴を吸ってもFが出るから、Fの音を出したい時は2番目の穴を吸ふ出し方と、レバーを押して吹く出し方とふた通りあるらしい。同じ穴をレバーを押して吸へばF#になる。3番目の穴を吹くとG、レバーを押して吹くとG#、吸ふとA、レバーを押して吸へばA#、4番目の穴を吸ふとB、レバーを押して吸へばB#になるが、B#とはCと同じ音の筈である。同じ穴を吹いてもCが出る。レバーを押して4番目の穴を吹けばC#になって、1オクターブはこれで済んだ。5番目の穴はまた最初の穴と同じで1オクターブ高いだけ。そのC音を出したい時は低い方のオクターブの最後の4番目の穴を吹いても良いし、高い方のオクターブに入って最初の5番目の穴を吹いても良い様に出来てるところがミソである。僕の理解が正しければの話だが。この様にして12穴があれば3オクターブの全音域をカバーできるといふ。うーん、頭の体操としては良いかもしれないが、僕には頭がこんがらかって演奏は無理だと思ふ。一週間ほど前には、山形由美さんのフルートの話も聞いた。山形さんも南さんも話が上手で、話を聞いた直後には、「僕もやってみたい」といふ気にされてしまった初老のおじさんたちは多かったに違ひない。恐るべきセールスマン能力である。深夜便の放送の影響で、フルートとハーモニカの楽器の売り上げが伸びるのではないかなと想像した。僕は乗らなかったけど、、。