便利な時代の落とし穴

土 旧暦 11月30日 仏滅 庚寅 九紫火星 Gunnar Gunder V1 24430 日目

世界の動きは悪い方へ悪い方へと向かってゐるやうに見える一方で、AI や IoT などの技術は飛躍的に向上してゐる。僕は結構新し物好きなので、新しいものが世に出るとすぐに試してみたくなる。同居人からは変なことにあまりお金を使ふなと時々注意を受けるのだが、結果的には同居人もまた、時代の新しい文明の恩恵を受けてゐる。年をとると、新しい文物を生活に取り入れるのが段々苦労になって来るのか知れないが、この頃はあまりにも技術の変化が目まぐるしいので、「私は興味ありません」と言って遠ざかってゐると、いつの間にか、社会の中で普通に生活することさへも難しくなってしまふ。今年はどんな新技術が身の回りに広まるだらうか。新しいものを割とすんなり受け入れられる様に、アクセルを踏む様な心構へで居たいと思ふ。けれども、その一方で、ある日突然、世界中でインターネットが使へなくなったらどうするか、といふこともチラッと考へる。クラウド上のファイルは全部消えました、と言はれたらどうしよう。その瞬間から、人は自分の足で歩くことのできる範囲しか移動できない。未開の時代には災害にあっても影響は小さかった。全く逆向きの二つの方向にいつでも対応できる様に生きるのは難しいことであるが、この便利な時代に、一応は考へてみる必要があると思ふ。