津波注意報

金 旧暦 8月6日 先勝 丁酉 六白金星 Orvar V38 24327日目

夜中にラジオ深夜便を聴きながら寝てゐるとチリ地震に伴ふ津波注意報が出た。それ以来、ラジオはずっと、朝起きてからも津波注意報に関することばかり報じてゐた。本当は安保法案可決をめぐって報道すべき大事なことは他にもあったのだが、、、。ラジオを聞くと、海辺や河口に近づくなと盛んに言ってゐる。しかし、さう言はれると却って見に行きたいと考へるものが現れるのではないかと心配になる。実は僕もラジオを聴きながら夢の中で海辺に近づいた。ここならまだ安心だと自分に言ひきかせてゐる、、、。この心理は何だらう。各地で津波を観測し、久慈港では80センチを記録した。記録を確認するためには人は海辺に居る筈である。ちょっと矛盾してゐるが、津波の観測者、火山の観測者は、実は最も危険な職業に就いてゐるのかもしれない。でも、今回の津波では、注意報がしっかり役立って犠牲者が出なくて良かった。1960年のチリ地震では三陸地方に犠牲者を出し、気象庁の偉い人が確か責任を感じて辞職したのである。