みどりの日

月 旧暦 3月16日 赤口 庚辰 二黒土星 みどりの日 満月 Monika Mona V19 24192日目

みどりの日は朝は曇り、午後から雨になった。高校時代の友達が遊びに来いといふのでお昼頃出かけた。奥さんが今日は不在であると言ふ。僕も今月は一人だからお互ひ気軽で、何となく学生時代の気分になって行ったのである。別にもうひとり友があり、連絡すると「家を離れられないが、来てくれれば会へる」といふので、二人でまづそこへ行った。しばしの雑談の後辞して、それから池田町の「一福」と言ふそば屋へ行った。池田町は新緑の山道を登って、やがて降りた先の盆地にあった。恥づかしながら、僕はこの町に来たのは初めてである。福井県と言へば永平寺とか東尋坊が観光地として有名だが、あの山間の道を超えた先の町も良いところだと思った。おろしそばも美味しかった。それから西山公園のつつじの道を通って友達の家に案内してもらった。立派な家構へや内装にも驚いたが、もっと驚いたのは彼は遠い昔の手紙や年賀状などをほとんどすべて保存してゐたことである。僕が大学1年生の時に出した手紙など、見せてもらっても面映ゆくて3行と読めないものであった。住所も過去に点々とした様子が宛先の住所からわかる。何遍も引越しがあったはづなのに、その難関をくぐり抜けた手紙たちである。段ボールに何箱もあるのかな。普通の人は誰かから手紙をもらっても、そのうちに捨ててしまふのでは無いかと思ふのだが、手紙をとっておくと言ふ行為の中に人間性が隠れてゐる気がする。