高浜原発の再稼動

水 旧暦 10月26日 大安 壬戌 二黒土星 Stig V51 24053日目

高浜原発が安全審査に合格して再稼動への道が開けた。東日本大震災から既に4年近く経ってゐる。この長い空白期間に、全国の発電所で、それまで原子力に従事してゐた人たちが、耐へられずに仕事を離れて行ったことは無いのだらうか。もし、安全審査に長い時間をかけてゐた間に多くの人材が去って行ったならば、現場力が低下して、書類安全審査では見られないところで、実質的には原発は従来よりも低い安全性しか具備しないまま再稼動を迎へてしまふ心配は無いのだらうか。昨今の世論などから、若く優秀な人はわざわざ原子力関連産業で働きたいとは思はなくなるのではないか。一度散じた人材は決して再び集めることができない。これからは現場ロボットが登場して、幾万とある現場指示計や手動弁の開閉状況などを詳細に検査して回るロボットも出現するかも分からない。それでもそれはもっと先の話でもあるし、プラントの起動停止時などには経験豊かな人材が不足するのでは無いかと思ふ。国は現場を離れたところで安全審査ばかりやってゐるのではなくて、もっと現場力に優れた経験豊かな人材をプールして、必要に応じて、各電力会社の発電所の繁忙時期に人手を応援して回ることができる制度を設けるべきではないかと思ふ。上から見下ろすのではなく、寄り添ふ様に本当の現場での協力のできる人材を国のレベルでプールして活用しないと、これからの日本の原子力の安全対策が万全と言へないのではないかと言ふ気がする。