浴室の照明

火 旧暦 閏9月19日 先負 丙戌 二黒土星 Mårten V46 24017日目

日本の住宅では大抵の場合、トイレ、お風呂場、脱衣所はそれぞれ別部屋であって、僕はその方が機能的で良いと思ふのだが、こちらのアパートでは浴室の中にそれらが全部まとめてある。その上、我が家では小さな洗濯機もその同じ室内に置いてあるものだから狭い部屋になってゐる。この部屋の隅には雑巾などもかけてあって、どうかすると、生活感あふれる部屋になる。現に生活してゐるのだからそのこと自体は一向に構はないのであるが、でも、できるならキチンとしたい気持ちが他の部屋よりも強く感じられる場所でもある。何日か前、知人の家にお茶に呼ばれた時、その家は絶へずどこかを改築してゐてまことに美しいスウェーデンの理想の家であるのだが、どうすればあんな風な美しい住まひに近づくことができるだらうかと、その浴室を見せていただいて、ひとつひらめくものがあった。それは照明である。照明を交換するだけならさほど改築費用はかからない。早速、お店でちょっと洒落たのを見つけて天井の照明だけを新しくしてみた。すると、部屋が見違へるみたいに良くなったのである。これまでの照明は形がいかにも古臭かったし、部屋全体がぼーっと明るかったのだが、新しい照明は3個のLEDがスポットライト風に部屋を照らすので、白い洗面台などが、メリハリをつけて輝くのである。LEDひとつは3ワットなので電力も9ワットしか消費しない。ちょっとした気分転換を味はうことができて、満足な1日であった。