スカイマークの行方

金 旧暦 7月27日 先負 乙丑 二黒土星 Henrietta Henrika V34 23935日目

飛行機の話と言へば、スカイマークの行く末が案じられてゐる。超大型旅客機A380を6機発注してゐたが、支払ひが間に合はないことからエアバスから一方的に解約を通知された。一般に日本の企業はその手のトラブルを起こさないことで世界の国々から信頼されて来たのでは無いかと思ふのだが、思はぬ展開となった。これを受けてスカイマークは赤字転落する公算が強い様である。その一方で、エアバスは損害賠償請求がことのほか強行である感じも受ける。柔軟な対応が出来ないところを見ると、エアバスも財政的にかなり逼迫してゐるのでは無いかとも思はれる。事の本質とは関係ないかも知れないが、そもそもA380の開発自体、機体があまりに大きすぎて、売る方にとっても買ふ方にとっても、リスクが大きいのではないかと思ふ。飛行機の中に果たしてラウンジやバーが必要だらうか。飛行機に乗る時間は一人になることのできる貴重な時間であると考へるビジネスマンも多いのでは無いだらうか。万一の飛行機事故が起きた場合の収集の困難さもリスクとしては見積もらねばなるまい。日本航空は昨年秋にエアバスに対してA350型機を大量に発注したが、最大でもこのくらいまでの大きさの飛行機であれば、リスクは小さいのではないかと思ふ。仮にキャンセルになっても、それまでに出来た部品等は他の受注分に回したりできるのではないかと思ったりもする。もしもスカイマークが発注してゐた機種がA380でなくてA350であったなら、騒ぎはここまで大きくならなかったと言ふ事は無いだらうか。スカイマーク羽田空港の発着枠を持ってゐることから、エアアジアなど海外のLCCから経営支援の相談があると言ふが、果たしてどうなることやら。