純国産戦闘機

木 旧暦 7月26日 友引 甲子 三碧木星 Jon Jonna V34 23934日目

69年前に戦争で負けてからは、日本はずっと飛行機の製造が禁じられてゐた。それでも半世紀以上も経つと状況が変はって来て、いつどこできちんと許可が降りたのかは良く知らないが、日本でも次第に飛行機を開発する様になった。今では飛行機ばかりでなく、人工衛星を打ち上げるロケットまで手がけてゐる。その飛行機であるが、今度、純国産戦闘機が開発されると言ふニュースを見た。ここまで来ると隔世の感がある。僕らの住む社会の文明は高度な技術の開発なしには先へ行けない一面がある。それで、その技術の存在が平和を脅かす事は無いか、よく考へないといけないが、戦争に使はれる心配があるからと言ふ理由だけで何も開発しないことになれば進歩がないと思ふ。軍事技術と隣り合はせの高い技術が使はれた民生品は身の回りにたくさんある。純国産戦闘機は無論まづ日本で使はれるであらうが、将来、外国へ輸出することもあり得るだらうか。産業的にはその方が採算性が高いと思ふが、その場合は安全保障上も良く考へないといけないことになる。それ以前に、武器輸出を許すかと言ふことが世論上問題になるかと思ふ。実はスウェーデンにも国産戦闘機がある。SAAB が主になって生産し、機種名をJAS39 Gripen と言ふ。タイや南アフリカ等、相手国を限って戦闘機を輸出してゐる様である。それを許す政策が正しいかどうかは分からない。