家のセキュリティ

金 旧暦 7月13日 先勝 辛亥 七赤金星 Silvia Sylvia Drottningens namnsdag V32 23921日目

5年前の夏、ある警備会社の営業員がやって来てアパートに警報をつけろと勧めた。我が家には不似合ひな感じはあった。が同時に、家に財産がある訳ではないが泥棒に入られたく無い気持がした。町に空き巣狙ひが多発の傾向にあったし、聞けばサービスに火災報知がついてゐると言ふので、その時に契約した。今となっては会社にも行かなくなったし、もう解約しても良いかとも思ふのだが、サービスも悪くは無いのでそのままにしてある。先日、雷から電子計算機を守るためにしばらくコンセントを外しておいたことがある。その間電話回線も不通になり、警報ユニットに異常ランプが点灯した。雷が去ってからコンセントをもとに戻し、警報ユニットも正常に復帰した。しばらくしたら警報会社から電話があり、秘密の合言葉で本人確認をしてから、警報が中断されたことについて質問して来た。避雷のために電源を外したことを説明すると向かうは納得した。この様に常に監視されて居るらしいので安心ではある。ところが、年に一度送られて来る電子請求書の金額が毎年じわりじわりと増えてゐる。契約時になかった項目も知らぬ間に増えてゐる。もしかして一度契約した客にはこの様に少しずつ黙って課金を追加請求する横着な悪意は無いだらうかと感じたので、顧客サービスにメールを書いた。「料金が上がる時にはそのことを前もってキチンと消費者に伝へてから請求書を寄越すべきではないか。それに理由不明な項目がある」といふ様なことを書いた。仕事をやめて暇な今だからこそこんなことができたのである。忙しかったらをかしいと思ってもすぐに振込手続きをしてしまったところだ。すると間もなく警備会社からはお詫びのメールが来て、その後修正された電子請求書が来た。その金額は修正前のものよりもかなり安くなってゐた。今は計算機が請求書を作成する時代だから間違ひは少ないだらうと早合点しがちだが、請求書が来たら反射的に支払ふ前に一度その内容を吟味してみることも大事だと思った。